価格.comの前身となる「¥CORE PRICE¥(コアプライス)」が、創業者槙野光昭氏の手によって自宅の一室で産声をあげる。
「価格.com」は、1997年5月、槙野光昭氏によって開設されました。
大学卒業後、パソコン周辺機器メーカーへ入社した槙野氏は、秋葉原の電器店を回って製品の店頭価格を調べる業務の中で、「消費者は一番安い商品を探し、お店はライバル店の価格を知りたがる。誰もが価格情報を求めているのでは?」と、インターネットを通じて価格情報を提供するサイトコンセプトのヒントを得ます。
会社を退職後、試行錯誤した結果「価格.com」が誕生。連日手作業で価格更新を繰り返していましたが、翌1998年には、お店が価格をリアルタイム、かつ直接登録できる独自システムを開発。「Windows98特設掲示板」を設置し、ユーザー間で意見交換できるコミュニティの場をいち早く提供したのでした。
1997年 | 5月 | 創業 |
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1998年 | 9月 | 販売店が価格情報を直接登録してリアルタイムで更新される独自システムを開発 現在のクチコミ掲示板の前身となる、「Windows98特設掲示板」を用意、利用者によるクチコミ投稿を促し、意見交換ができる場を提供 |
2000年 | 3月 | 『¥パソコン価格情報¥』を経て、現在の名称『価格.com』に。あらゆる製品にひもづいた『クチコミ掲示板』を設置 |
その後、有限会社から株式会社へと組織変更を行う。
価格比較分野での取扱いをブランド品やゴルフ用品、携帯電話などに広げていくと同時に、初のサービス比較として、自動車保険料金比較・一括見積りサービスを開始。
その後、ブロードバンド、携帯料金プランなどの通信関連まで順次サービスを拡大。
2000年 | 5月 | 株式会社へと組織変更、社名を「コアプライス」から「カカクコム」へ |
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2001年 | 12月 | 2代目社長となる穐田誉輝が代表取締役社長に就任 |
提供サービスのジャンル拡大により、それまで大多数を占めていた「パソコン」や「家電」「カメラ」ジャンルに加え、「旅行」や「グルメ」などの新規サービスが存在感を見せ始める
2003年 | 10月 | 東証マザーズ上場 |
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2004年 | 3月 | 浅草橋から水道橋へと本社移転 |
2005年 | 1月 | 旅行のクチコミと比較サイト運営の「フォートラベル」がグループに加わる |
3月 | 東証一部へ上場、レストラン検索・予約サービス「食べログ」、保険のコンサルティングを行う「カカクコム・インシュアランス」を立ち上げる | |
2006年 | 6月 | 穐田に代わり、3代目社長となる田中実が代表取締役に就任 |
東証マザーズから東証一部へ
立ち上げ当初の食べログロゴ
レストラン検索・予約サービス「食べログ」が利用者数を大幅に伸ばし、第二の柱として急成長を見せると同時にグループサービスラインナップの拡充も順調に進捗
2007年 | 10月 | 国内の大規模サイトとして初の“Ruby on Rails”を採用した全面リニューアルを実施 | |
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2009年 | 9月 | 今後のスマートフォン普及を見据えて専用アプリを提供開始 | |
2010年 | 2月 | 第三者計測で、グルメサイトとして初めて月間利用者数国内ナンバーワンに |
2007年 | 4月 | 総合映画情報サイト「映画.com」がグループに加わる |
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2008年 | 2月 | 写真共有サイト「PHOTOHITO」、不動産住宅情報サイト「スマイティ」など、新分野のサービス立ち上げが加速 |
「価格.com」においては、O2O(Online to offline)への対応を強化し、実店舗情報の掲載を開始。格安スマホや、電力小売り自由化に向けた電気料金比較など、新たなトレンドに合わせて取り扱いジャンルを広げる。
「食べログ」は、新たな事業の柱となるレストランのオンライン予約サービスが好調に推移、また個人向けの有料サービス利用者数も拡大し、グルメの総合サービスとして進化を続ける。
実店舗情報を掲載開始
365日24時間、ネット上で空席確認、即時予約ができる
また新規事業として、ライフスタイルメディア「キナリノ」をオープン。
2016年 | 6月 | 田中に代わり、畑 彰之介が代表取締役社長に就任。 |
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「価格.com」においては、電力・ガス自由化に合わせて電気・ガスの料金比較を本格化。また、ユーザーのショッピング体験をさらに充実させるため、「価格.comマガジン」や男性向けファッションメディア「TASCLAP」との連動を強化する。「食べログ」は、飲食店の業務支援へと事業領域を拡大し、飲食店向け予約台帳アプリ「ヨヤクノート」を提供開始。タイムライン機能の導入や「グルメ著名人」などお店選びの多様なニーズに応えるコンテンツ強化を続け、オンライン予約の利用もさらに拡大する。
さらに、求人情報の一括検索サービス「求人ボックス」や、読み物とお買い物を一度に楽しめる「キナリノ」のアプリを提供開始するなど、新規事業の創出と拡大に注力。
求人情報の一括検索サービス「求人ボックス」
読み物とお買い物を一度に楽しめる「キナリノ」アプリ
2024年 | 4月 | 畑に代わり、村上 敦浩が代表取締役社長に就任。 |
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※一部、当時の画像を掲載しています。